英検2級を持っていると、高校受験のときに有利だし、お守りになる!
わかってはいるけど『中学生がどうやったら合格できるの?』と疑問に思われる親御さんも多いのでは⁉
- 英検2級は中学生でも合格できるの?
- 効率よく合格できる勉強法を知りたい!!
- 学習しやすくて、合格するのに役立つ参考書はどれ?
上記のお悩みを解決できる記事を書きました!
偏差値70超えの高校に通っている娘と公立中学に通っている娘の母です。
この記事で紹介する「英検の勉強法」を実践すれば、中学生でも独学で英検2級に合格できますよ!
なぜなら、実際に中学2年生の娘でもご紹介する勉強法で、英検に特化した塾に通わず独学で英検2級を一発合格できたからです。
(※娘は中高一貫校などの進学校に通っておりませんので安心してください。)
独学とはいえ、親であるわたしが学習計画や受験する時期など、ちょっとしたアドバイスはしたのでそのことを交えながらお伝えします。
記事前半では「英検2級の勉強法」について、後半では「英検合格に必須の参考書」を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
※「すぐに”英検2級の勉強法”について知りたい!」という方は、「中学生が英検2級に合格するための勉強法5ステップ」へどうぞ!
英検2級は中学生でも合格できるの?
結論からいうと、ポイントを押さえた学習をすれば中学生でも独学で英検2級に合格することは可能です!
実際に中学2年生の娘が合格できたからです。
とはいえ、やみくもに学習しても合格できません。
学習する前に知っておきたいことは2つ。
- 英検2級の難易度
- 英検2級と英検準2級の違い
英検2級の難易度
英検2級のレベルは「高校卒業程度」
社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。
つまり日常生活で使える英語力が必要になってくるんです。
中学英語ではあまり取り上げられないテクノロジーや環境問題など社会を題材にした問題が出題されるため、はじめは難しく感じるでしょう。
手紙やメール文などビジネスで使われる文章も出題されるので、過去問を解いて出てくる英語にしっかり慣れておく必要があります。
- リーディング……まとまりのある説明文の理解、実用的な文章を読み取る(Eメール、レポートなど)
- ライティング…日常生活での話題についてまとまりのある文章を書く(自分の学校を紹介する、メール文などについて自分の意見と理由をまとめる)
- リスニング……日常生活での情報、説明やまとまりのある内容を聞き取って理解(電話でのやりとり、個人のエピソード、アナウンス、社会的・科学的トピックなど)
- スピーキング…日常生活での出来事の説明や用件を伝えたり、身近なテーマで自分の意見を述べたりする
参考・画像URL:公益財団法人 日本英語検定協会|英検2級の試験内容
※画像をタップすると、拡大できます!
英検2級と英検準2級の違い
英検準2級は「高校中級程度」で、「日常生活」に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。
対して2級は「社会生活」に必要な英語、理解すべき内容がひと回り大きくなった感じ。
準2級のように生活に密着した内容は英語でも理解しやすいですが、2級は日本語であっても少し難しく感じられる内容になっています。
必要な単語数は英検2級が約5500語、準2級より約2000語増えます。
準2級より2級の方が問題文は長くなることも、難しく感じられる要因ですね。
中学生が英検2級を取得するメリットとは
英検2級を取得していると高校受験のときに、とても有利です。
私立、公立ともに当日の入試点数に加点がもらえたり、受験する前から点数が保障されたりするからです。
とくに大阪府公立高校では、英検の優遇が受けられるのは英検2級から。
残念ですが、英検準2級を持っていても優遇はありません。(※私立高校は英検3級から優遇が受けられる学校もあります!)
英検2級を取得していると受験のときに有利なうえに、点数がある程度保障されているので「心のお守り」になりますよ。
積極的にチャレンジすることをおすすめします!
中学生が英検2級に合格したときにやっていた勉強法|5ステップ
中学生が英検2級を合格するためには、とにかくポイントを押さえた学習が必須!
手あたり次第学習し、完璧にしようと思ったら絶対に挫折します。
この章では中学生の娘が独学で合格した勉強法を5つご紹介しますね。
- 英単語と熟語の暗記は毎日する
- 文法は過去問を解いてから参考書で学習する
- ライティングの型を覚える
- 毎日、過去問の「リスニング」「面接問題」をする
- 過去問は試験日までに過去6回分を最低2周する
ステップ①:英単語と熟語の暗記は毎日する
英語の学習は、とにかく単語と熟語の暗記が重要です。
単熟語の意味さえ分かれば、ちょっとくらい文法がわからなくても英文は理解できるからです。
とはいえ、ほとんどの中学生は暗記が苦手!多くの量を一気に覚えるのは不可能です。
毎日同じ量をコツコツ覚えられるように、試験日から逆算して「1日〇個は必ず覚える」と計画を立てるといいですよ。
このときの注意点は、絶対に暗記不可能な個数を設定しないこと!
「少ないかな」とちょっと余裕があるくらいがちょうどよいです。
娘が最初に自分で立てた目標は1日200個!
さすがに多すぎて覚えられないと思い、助言しましたよ。
娘と相談した結果、1日100個に決めました!
「英検2級 でる順パス単」の単熟語は全部で1700語なので17日で終わる計算です。
子どもが自分で計画を立てると、どうしても無茶な計画を立ててしまうので、親子で立てるがおすすめですよ。
ステップ②:文法は過去問を解いてから参考書で学習する
文法は参考書で学習するのですが、いきなり学習するのは非効率です!
参考書を使って英検2級の文法を学習しても、読んで理解するのはつまらない上に難しく、学習するのがイヤになってしまうからです。
娘がそうでした。
英検2級の教本を使って最初のページから順番に学習していたけど、
途中で訳がわからなくなって挫折……。
『過去問を解いてわからなかったところを参考書で調べる』
という学習法に切り替えるようにアドバイスをしました。
文法を学習する前に過去問を解くことで、
- どんな問題が出題されるのか
- 何がわからないのか
- どこを学習すべきか
を把握でき、学習しやすくなったようです。
さらに、わからなかったところだけをピンポイントで学習すればよいので、理解が深められ効率的学習できるように!
ステップ③:ライティングの型を覚える
ライティングは過去問を解いたあと、自分の解答と模範解答を照らし合わせて、どこが違うのかを比較します。
そのあとに模範解答を暗記して、とにかく書いてみるのが大事!
英検では過去問と似たような問題が出題されるので、ライティングの書き方(型)を覚えるのが高点数を取れるコツになります。
できれば、書いた英作文を親が添削したり、学校や塾の先生に添削してもらったりするとさらに力がつきますよ!
ステップ④:毎日、過去問の「リスニング」「面接問題」をする
リスニング問題を聞き取れるようになるには、やはり英語を聞くのが1番です。
少し面倒だったけど、
過去問のリスニング問題を毎日15問解いていたよ!
はじめのうちは間違えてばかりでしたが、回を重ねるにつれて聞き取りやすくなったようです。
面接問題(スピーキング)も慣れが大事だから、
過去問の面接問題を1つするのを頑張った!
リスニング、面接問題は「英検2級 過去6回 全問題集」に載っている「英語の友」というリスニングアプリで学習できます!
ステップ⑤:過去問は試験日までに過去6回分を最低2周する
過去問はできるだけ多く解くことが合格の秘訣です!
先述しましたが、英検の問題にはパターンがあり傾向をつかんでいると解きやすいからです。
そのため、「英検2級 過去6回 全問題集」を最低2周はした方がいいですよ。
娘の場合は、試験日の2週間前は毎日1回分を解いていました。
ですが、学校もあるのにそんな時間がないですよね!
過去問を1回分解くには時間がかかるので……。
試験を受ける日にちを工夫すれば大丈夫です!!
おすすめは春、夏休みなどの長期休みに入ってから、3,4日後にS-CBTでの受験。
詳しくは「中学生で英検2級に合格はすごい⁉学習で生じた壁5つと乗り越えた方法」の記事で書いています!
英検2級の学習におすすめの教材|必須度ランキング
英検2級の学習で娘が実際に使った、おすすめ教材を必須度の高い順に並べました。
必須度①:英検2級 でる順パス単
「でる順パス単」は、必須アイテムです!!
これなくして単熟語の学習はできないと言っても過言ではありません!
その名の通り、単語を出やすい順番に並べてくれています。
単語はでる度AからC、熟語はでる度A,Bに分類。
すべてを完璧に暗記できたらいいのですが、それは不可能(笑)
単語はでる度Bまで、熟語はでる度Aまでは完璧に覚える!
と目標を立てました!
赤シートで隠しながら、出やすい単語を効率よく暗記できます。
必須度②:英検2級 過去6回 全問題集
こちらも必須アイテム!
何度もお伝えしていますが、英検は過去問が合格のカギだからです。
問題集に過去問の回ごとにQRコードがついており、スマホからアクセスすれば「自動採点」してくれるオンラインマークシートで解答できます。
解答し終わると瞬時に答え合わせをしてくれるので、かなり重宝しました。
なんといっても良かったのは、わたしに「採点結果を送信できる」機能!
- 採点した級と回
- 技能ごとの正答率
- 大問ごとの正答率
- 問題ごとの正答率
- ライティングの解答
上記の5つがすべて、瞬時にメールで届きます。
何ができて何ができなかったのか、を把握できるのは助かりますよね。
理由は、学習すべき箇所をアドバイスしやすくなるから。
なにより、過去問に取り組んだか、取り組んでないかをチェックできるので、子どもはサボれません(笑)
必須度③:英検2級 総合対策 教本
こちらは「できればあった方がよい」参考書です。
わからなかった文法を学習するときに役立ちます。
どうしても必要か、と言われれば「?」なので、必要だと感じたときに購入するのでもよいでしょう。
わたしは『わからないときに調べる』という感じで、辞書のような使い方をしてたよ!
必須度④:英検2級 文で覚える単熟語
単語のみで暗記するのは苦手!長文を通して単熟語を暗記したい!お子さまにおすすめです。
絶対に必要な参考書ではありません。
とはいえ「英検2級 文で覚える単熟語」はかなり優秀。
わたしがよかったと感じた点を4つあげますね。
- 英文を読みながら単熟語を暗記できるので記憶に残りやすい(イメージで暗記できるので)
- 長文読解の力がかなりつく
- 付属のCDを聞きながら学習することで、リスニング力がつく
- CDを聞きながら英語をシャドーイング※するとリスニング、スピーキングの力が付く
※シャドーイングとは…聞いた英文のすぐ後を聞こえた通りに真似して発音する方法
この本できちんと学習すれば、英語力はメキメキUPするでしょう!
番外編:旺文社 英検ネットドリル
とにかく効率よく確実に合格したい方にオススメなのがタブレットPCとパソコン両方で学べる【旺文社 英検ネットドリル】
こちらの教材で学習した90%が英検に合格!
紙の教材を買う必要がなく、この教材に『英検 でる順パス単』『英検 過去6回全問題集』『英検 予想問題ドリル』が入っています。
高校生の長女も中学生の次女も、英検2級までは紙の教材で学習しましたが、準1級の学習用(高校生の長女)に「英検ネットドリル」を購入しました。
購入して思ったのは、2級のときも「英検ネットドリル」を使えばもっと楽に学習できただろうな、ということです。
なので、番外編としておすすめ教材に入れました。
よかったら参考にしてください。
「英検ネットドリル」のレビュー記事はこちらから
▶ 英検ネットドリルの評判と口コミ~体験談からのメリット・デメリット
効率よく学習して英検2級に合格しよう!
上記で紹介した「勉強法」を実践していただくと、中学生でも英検2級に合格できますよ!
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- 単語と熟語の暗記は毎日する
- 文法は過去問を解いてから参考書で学習する
- ライティングの型を覚える
- 毎日過去問のリスニング、面接問題を1つする
- 過去問は試験日までに過去6回分を最低2周する
学習する前は中学生で英検2級に合格するなんて無理!と思いがちですが、ポイントを押さえて効率よく学習すれば合格できます!
「高校受験のときに有利になって、心のお守りになる」など、合格した先にはどんな未来が待っているかを伝えれば、子どもは頑張れるはず!
試験日までの期間、英検の学習に全力を傾けて頑張れるようサポートしてあげてくださいね。