英検を受験したいけれど【従来型】と【S-CBT】どちらの方式で受験したら良いか分からない方が多いのではないでしょうか?
また2つの受験方法があるのは知っているけど
- どういった違いがあるの?
- 【S-CBT】の操作は難しくないの?
こんな疑問を持たれている方もいると思います。
この記事ではそんな疑問にお答えしていきます。
子どもが英検を受験する前、私も分からないことだらけでした。
実際に英検【従来型】と【S-CBT】の両方を受験して感じたこともお伝えしていきますね。
英検を無理なく効率的に子どもに学習してもらい方は、下記の記事をどうぞ。
英検|従来型とS-CBTの違いは何?(2023年度最新情報)
簡単に言うと、「筆記形式で一次試験と二次試験を2日間に分けて受験する(従来型)」か「主にパソコンを使用して1日で受験する(S-CBT)」かの違いです。
それでは1つずつ詳しくお話していきますね。
英検|従来型とは
紙の問題冊子を見て解答用紙に解答する受験方法です。
4技能を2日間に分けて受験します。
技能 | 試験形式 |
---|---|
Reading(読む) | 一次試験 |
Writing(書く) | 一次試験 |
Listening(聞く) | 一次試験 |
Speaking(話す) | 二次試験 |
一次試験がリーディング、ライティング、リスニング、二次試験がスピーキング(対面式)。
一次試験を合格すると、別日に行われる二次試験を受験することができます。
1~3級(一次試験)のライティング試験以外はマークシートに解答します。
試験の日程も決まっており、年に3回(5月・10月・1月)です。
2022年度の検定の受付期間をまとめました。
第1回検定 | 第2回検定 | 第3回検定 | |
---|---|---|---|
個人申込・団体申込 | 3月31日(金)~5月2日(火) | 8月1日(火)~9月11日(月) | 11月1日(水)~12月14日(木) |
書店受付締め切り | 4月21日(金) | 9月1日(金) | 12月8日(金) |
詳しい英検の試験日程は以下のリンクをご覧ください。
1~5級、全ての級を受験できます。
英検|S-CBTとは
パソコンで問題を見て、解答していく受験方法です。
4技能を全て1日で受験でき、日程や会場を自由に選ぶことができます。
リーディングとリスニングは、マウス操作で解答を選択。
ライティングは、【キーボードによるタイピング型】と【解答用紙に手書きで記入する筆記型】の2つから自分が解答しやすい方法で受験することができます。(※申込時に選択できるようになっています)
スピーキングはヘッドフォンで英文を聞き、質問の答えをパソコンに向かって吹き込みます。
画像URL:英検S-CBT 試験方式
実施級は準1級、2級、準2級、3級のみ。
英検S-CBTは検定期間内に同一級を2回受験可能です。
- 第1回検定: 4月~7月実施
- 第2回検定: 8月~11月
- 第3回検定:12月~3月
級認定、英検 CSE スコアは従来型英検と全く同じで、生涯有効なので安心してください。
2021年度から S-CBT でも一次試験の免除が可能になりましたよ。
参考URL:英検S-CBT 一次試験免除について
従来型とS-CBTの違い【日程・会場・受験級・料金・時間】
従来型とS-CBTの日程・会場・受験できる級・受験料・所要時間を表にまとめました。
日程・会場・受験できる級
形式 | 日程 | 会場 | 受験級 |
---|---|---|---|
従来型 | 年に3回 (5月・10月・1月) | ・全国約230都市・400会場 ・海外4都市で実施する公開会場 (試験会場の地域は選択できるが、会場は指定できない) | 1~5級 |
S-CBT | 毎週土日 地域によっては平日受験もあり | 全国47都道府県79エリア以上 (試験会場を選択できる) | 準1~3級 |
※従来型とS-CBTを組み合わせることで、同一検定内で最大3回、年間で最大9回受験することができます。
画像URL:英検S-CBT
S-CBTは申込時に受験会場を自分で選択できますが、従来型は大まかな地域しか選択できません。
大阪府での選択地域は以下の通りです。
- 梅田周辺、阪急京都線・千里線・北大阪急行線沿線
- 天王寺周辺、近鉄奈良線・大阪線沿線
- 京橋周辺、京阪本線沿線
- 堺市周辺
受験票が届くまではっきりした受験会場がわからないのが少し不便でしたね…。
大阪府以外の地域にお住まいの方は英検の受験地一覧より調べてみてください。
受験料 (2022年度)
受験級 | 【従来型】本会場受験 | 【S-CBT】 |
---|---|---|
1級 | 11,800円 | |
準1級 | 9,800円 | 9,900円 |
2級 | 8,400円 | 9,000円 |
準2級 | 7,900円 | 8,500円 |
3級 | 6,400円 | 7,200円 |
4級 | 4,500円 | |
5級 | 3,900円 |
2022年度から英検の検定料が改定(値下げ)されました。
2021年度までは、従来型(本会場)よりもS-CBTの方が500円お得だったのですが、2022年度からは従来型の方がお安くなりました。
個人的にはS-CBTの方が受験しやすいかと思います。
1日で1次試験も2次試験も完結するので予定を立てやすいですし、ムダな時間がなく効率がよいからです。
S-CBTは平日受験のみ、割引制度もあるので予定が合う方はぜひ!
所要時間(集合~終了)
受験級 | 【従来型】一次試験のみ 入場開始時間~終了時間(目安) | 【S-CBT】 集合時間~終了時間(目安) |
---|---|---|
1級 | 3時間40分 | |
準1級 | 3時間35分 | 2時間55分 |
2級 | 3時間10分 | 2時間45分 |
準2級 | 3時間15分 | 2時間35分 |
3級 | 2時間40分 | 2時間10分 |
4級 | 2時間10分 | |
5級 | 1時間55分 |
参考URL: 従来型 試験時間 S-CBT タイムテーブル
従来型は一次試験の時間のみの記載なので、上記の時間に二次試験の時間がプラスされます。
S-CBTは上記の時間で4技能全ての試験が完了しますよ。
従来型とS-CBTの違い【解答方法】
形式 | Speaking | Listening | Reading | Writing |
---|---|---|---|---|
従来型 | 対面式 | マークシート | マークシート | 手書き |
S-CBT | PCに吹き込み式 | マウス操作 (クリック) | マウス操作 (クリック) | 手書き or キーボード操作 |
※実用英語技能検定4級・5級は一次試験のみ。4級・5級のスピーキングテストは別の新しいテストとなり、合否は「スピーキングテスト合格」となります。
従来型は慣れ親しんだ受験方式ですね。
従来型とS-CBT【資格の違い】はあるの?
英検を【従来型】【S-CBT】どちらの方法で受験しても、以下の5点は全て同じなので安心です。
- 問題の形式
- 難易度
- 合格基準
- 合格証明書の発行
- 英検CSEスコア取得
お子様に合う受験方法で大丈夫ですよ!
英検|従来型とS-CBTのどちらも受験した感想(体験談)
【従来型】と【S-CBT】どちらが受験しやすい?
結論からいうと、【S-CBT】の方が母子ともに負担が少なかったです。
理由は以下の6点です。
S-CBTは
- 1日で試験が終わる
- 日にちや会場が選べる(部活などの予定に合わせられる)
- 待ち時間が少ない
- 結果が早くわかる
- スピーキングの問題をイヤフォンで聞くので聞き取りやすい
- 自分が試験問題を解き終わった時点で帰宅できる(時間終了までいなくてよい)
実際に英検を受けようとなった時に、娘も【従来型】にするか【S-CBT】にするか迷いました。
パソコン操作の試験は初めてで自信がなかったからです。
そのため英検3級を【従来型】で受験しましたが、準2級は予定が合わず【S-CBT】で受験することに。
どちらも受験してみた結果、【S-CBT】の方が娘には合っていたようです。
【従来型】の気になる点
- 待ち時間が多い
- 試験日数が2日間ある
- 結果がわかるまで時間がかかる
従来型は待ち時間が多いという印象があります。
特に二次試験は、会場に到着した順番で行われるので注意してください。
実際に試験が行われている時間は5分程度ですが、到着した順とは知らずに集合時間の10分前に着いたため、娘の二次試験が始まるまで一時間半待ちました。
対面式は一斉に面接ができないので仕方ないですね…。
その点S-CBTは、説明事項が終わるとすぐに一斉にスピーキングテストから始まるので待ち時間の心配はありません。
【S-CBT】の気になる点
S-CBTで気になる点と言えば、パソコン・マウス操作ですよね。
ですが、受験してみるとどちらの操作も全く問題ありませんでした。
英検を申し込むと、無料で使えるスタディギアという学習サイトを使って英検対策の勉強ができます。
スタディギアでも勉強していたから、マウス操作も全く問題なかったよ!
むしろマークシートを塗りつぶさなくていいから、楽だった。
S-CBTで受験をする場合はスタディギアで学習し、パソコン操作に慣れておくと安心ですね!
【S-CBT】は小学生が受験するのは難しい?
小学生でも問題なく受験できるでしょう。
実際、会場にも小学校低学年とみられるお子様もいました。
簡単なマウス操作だけなので心配ないよ。
英検|従来型とS-CBTの違い|まとめ
【従来型】と【S-CBT】の違いを簡単にまとめると以下の通りです。
従来型 | S-CBT |
---|---|
2日間にわたって試験がある | 1日で試験ができる |
・紙の問題冊子を見て解答用紙に解答 ・スピーキングテストは対面式 | ・パソコンを使用して受験 ・ライティングは筆記でも可 |
試験日程は年に3回 (5月・10月・1月) | 毎週土日 (地域によっては平日受験もあり) |
試験会場の地域は選択できるが、会場は指定できない | 全国47都道府県79エリア以上 (試験会場を選択できる) |
S-CBTより料金が高い | 従来型よりお得 |
S-CBTよりも一次試験のみでも多くの時間がかかる | 集合時間~終了時間(目安) が従来型より短い |
英検を【従来型】か【S-CBT】のどちらを受験するか迷っている際はぜひ参考にしてみてくださいね。
お子様が受験しやすい方法が見つかると嬉しいです。