・中学生で英検2級を持っていると高校受験のときに有利になるの?
・公立高校と私立高校のそれぞれで優遇制度は違うの?
・中学生が英検2級を持っているメリットとデメリットが知りたい
こんなお悩みを解決できる記事を書きました!
“偏差値70超えの高校に通っている娘”と“公立中学に通っている娘”の母です。
中学生で英検2級を取得していると高校受験で有利になるよ!という話はよく聞きますが、「本当のところどうなの⁉」と思われている親御さんは多いのではないでしょうか。
長女は中学生のときに英検2級を取得せずに高校受験し、正直かなり大変でした。
そのため、次女のときは中学生の間に英検2級を取得できるように計画。
次女は中学2年生のときに無事、英検2級に合格しました。
この記事を最後まで読んでいただくと、中学生で英検2級を取得していると「高校受験でどのように有利なのか」「どのようなメリットとデメリットがあるのか」がわかります。
娘の高校受験を経験して感じたことをお伝えするので、お子さまの高校受験の準備にお役立ていただけると嬉しいです。
中学生が英検2級を取得するメリット5つ
中学生が英検2級を取得するメリットは5つあります。
- 高校受験で優遇が受けられるので有利
- 高校受験の当日に安心して試験を受けられる
- ワンランク上の志望校を目指せる
- 英作文が得意になる
- 中学校の実力テストで高得点が取れるようになる
ひとつひとつ解説していきますね!
メリット①:高校受験のときに有利になる
英検2級を取得していると、高校受験のときに有利です。
理由は、加点や点数保障などの優遇が受けられる高校が多いから。
私立高校と公立高校では、優遇内容が違うのでそれぞれ解説します。
私立高校の優遇制度
私立高校では各高校によって優遇制度が異なります。
優遇制度は主に3通り。
- 英語試験の点数を保障
- 当日の試験に加点
- 入学金の免除
私立高校では、英検3級から英検の優遇活用できる学校もあります。
お子さまが志望する高校を前もって調べておくと、受験前に慌てなくて済みますよ!
英検の優遇活用ができる私立高校(大阪府)について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
公立高校(大阪府)の優遇制度
大阪府の公立高校では、英検2級を取得していると英語の学力検査の点数が80%保障されます。
(※大阪府教育委員会では英語入試のことを学力検査と呼んでいます)
つまり、「入試当日の学力検査の点数」と「英検で保障されている点数」を比較して高い方の得点が合否判定の得点になるということ。
しかも大阪府公立高校の入試問題Cは、英検2級を取得していても80%取るのは至難の業。かなり難しい問題になっています。
C問題を始めて見たのは長女が中学3年生のとき。
わたしも長女も、問題が難しすぎて愕然としました……。
長女は英検2級を取得していなかったので、かなり英語力を上げる必要があるとそのとき初めてわかったのです。
しかも入試での学力検査は一発勝負!
何度もチャレンジできる英検2級を取得する方が簡単なのでは⁉とそのとき初めて悟りました。
メリット②:高校受験の当日に安心して試験を受けられる
長女は英検2級を取得していなかったので、高校受験の当日もドキドキでした。
それは学力検査問題と相性が悪く思うように問題が解けなかったり、調子が悪かったりしたらどうしようという不安があったからです。
大阪府公立高校の入試、英語の学力検査は3時間目。
そこで失敗すると動揺して、確実に点数を取らないといけない理科と社会に悪い影響を与えます。
しかし英検2級を取得していた友達は『英語を多少失敗してもどこか余裕を感じられ、それがまた焦る要因になった』と長女は言っていました。
英検2級を取得していると「心のお守り」になり、高校受験の当日に安心して試験に臨めるのです。
メリット③:ワンランク上の高校を目指せる
他の教科もある程度のレベルに達していることが前提ですが、英検2級を取得していると「あと少し成績がアップすれば目指せるのに……」という高校にチャレンジできます。
英検2級を取得しているおかげで、点数が80%保障されているからです。
例えば90点満点の試験で平均点が50点だったとすると、80%保障で72点もらえます。
(※例年、大阪府公立高校における英語の学力テストの平均点は50点前後)
その差22点、入試での22点は大きいですよね!
長女のときは英検2級を取得していなかったので、ランクを落として確実に合格できる高校を選ぶしかありませんでした。
メリット④:英作文が得意になる
ここからは中学生で英検2級を取得した次女の経験からわかったメリットをお伝えします。
英検2級の学習をしたことで、次女が明らかにできるようになったことは「英作文」。
英作文は書き方がある程度決まっているからです。
英検の学習で英作文の書き方を徹底的に学習したことで、
中学校の実力テストや定期テストに出題される英作文が書けるようになったよ!
英作文は完答すると配点が高く、間違えても部分点がもらえるので、英作文を書けるのは強みになりますね。
メリット⑤:中学校の実力テストで高得点が取れるようになる
中学校の実力テストでも、点数が取れるようになりました。
英検2級の学習で、英単語と熟語を暗記したからです。
やはり英語を読み解く力は語彙力。
語彙力が付いたことで、長文を読みやすくなったようです。
中学生が英検2級を取得するデメリット3つ
では、中学生が英検2級を取得するデメリットは何でしょうか。
次女が英検2級を取得する際に感じたデメリットをお伝えします。
- 英検の学習で時間を取られる
- 英検の学習をするのがしんどい
- 英語の学習を頑張らなくなる可能性がある
デメリット①:英検の学習で時間を取られる
当たり前ですが、英検の学習にかなり時間を取られます。
学校とはまったく異なる内容を学習しないといけないから。
それが次女にとっては、かなり負担だったようです。
学校の宿題、部活、塾とただでさえ忙しいのに、どうやって学習したらいいの⁉となりました。
詳しくは『英検2級に合格するまでに生じた壁と乗り越えた方法』で書いています!
デメリット②:英検の学習するのがしんどい
英検2級のレベルは高校卒業程度。中学生が学習するには難しい内容だからです。
まったく聞いたことも見たこともない単語がずらり。
英文の内容は『テクノロジーや環境問題など社会を題材にした問題』が多く、日本語で読んでも難しいと感じる内容でした。
ですが「英検2級を取得しておけば、高校受験のときに必ず良かったと思えるからがんばろう!」と何度も次女を励まし、乗り越えてもらいました。
デメリット③:英語の学習を頑張らなくなる可能性がある
英検2級に合格すると、安心して中学英語の学習をサボってしまうというヤツです。
高校の入試説明会で、「英検2級を取得していても英語学習はしておくように」と高校の先生からも言われました。
英検2級を取得したことに安心して学習の手をゆるめ、高校に入学してから英語の授業についていけなくなる生徒が毎年いるそうです。
そうならないように英検2級を取得しても、英語の学習は続ける必要がありますね。
英検2級は中学3年生からでも挑戦すべき?
『英検2級を取得する大切さを中学3年生になって知った』『中学3年生からでも挑戦すべき?』と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
まさにわたしがそうでした。
長女はそれまで一度も英検を受験したことがなかったので、中学3年生でも英検にチャレンジするべきか悩み、塾の先生に相談しました。
結論「今からチャレンジして英検2級に合格するのは厳しいので、やめましょう。」とのこと。
理由は3つあります。
- 英検の学習にかなりの時間を要する
- 他の教科の学習時間が取られ、悪影響が出る
- 高校受験に対応できる英語力をつける方が早い
やはり、高校受験で英検の優遇を受けようと思ったら、早いうちから準備しておく必要があるのです。
『高校受験で英検の優遇を受けたいならどのような計画で取得していったらよいのかを詳しく知りたい!』という方は、下記を参考にどうぞ。
高校受験を有利にしたいなら中学生のうちに英検2級に合格しよう
中学生で英検2級を取得していると高校受験のときに有利になります。
できれば、中学に入学したときから準備しておくといいですよ。
中学生が英検2級を取得するのは親子ともども大変ですが、その分高校受験のときに頑張ってよかったと思えます!
英検2級に合格して『高校受験の当日、少しでも安心して試験が受けられるように』『志望校に合格できるように』『笑顔で高校生活を迎えられるように』
応援しております。