大阪府 公立高校の高校受験で英検の優遇制度があるのは知ってるけど「実際どのぐらいの生徒が活用しているの?」
今回はこのような疑問にお答えする記事を書きました!
私もずーっと疑問に思っていたのですが、どこで調べたらよいのか分からず結局そのまま……。
娘が中学3年生から入った塾の先生に、英検の優遇制度を活用している生徒の数を聞いて慌てました。
ですが、その人数を見て中学3年生になってから「英検を取得しておけばよかった!」と思っても間に合いません。
今回は私と同じように思っている方に代わって、【最新版】令和5年度の高校受験【英検(英語資格)の活用】人数と割合を学科・学校別に調べました。
※令和5年度=2023年度
英語資格の活用をする生徒は、年々増えています。
この記事を読んで、英検の優遇制度を活用するかどうかを考えるきっかけにしていただけると嬉しいです。
お子さまの志望校の受験生が、どのくらい英検の優遇制度を活用しているかを前もって知っておくことが大切。
できるだけ早い時期に英検を取得していると、子どもの「心のお守り」になりますよ!
- 大阪府の公立高校受験で、どれくらいの生徒が英検の優遇制度を使っているか知りたい人
- 英検2級を取得するか迷っている人
- 大阪府の公立高校を志望している人
以下の記事では、英検2級と英検準2級の具体的な勉強法を紹介しています。気になる方はぜひ参考にしてくださいね。
【大阪府の公立高校】英検の優遇制度を活用している生徒はどのくらい?
結論から言うと、志望する学科によって異なります。
ほぼ活用していない学科もあれば、約半数の生徒が活用している学科もあります。
英検の優遇制度を活用している生徒の割合が多いのは、圧倒的に文理学科ですね。
文理学科の受験者4,770人に対して、英語資格の活用者は2,542人!
文理学科を目指しているのであれば『お子様の志望する学校を受験する生徒が、どのくらい英検の優遇制度を活用しているのか』知っておくと安心です。
また普通科においては、受験者23,650人に対して英語資格の活用が569人と非常に少ないので、英検2級以上を取得していれば圧倒的に有利になります!!
毎年、受験が終わるとその年の入学状況概要が大阪府のホームページで発表されるのですが、私は娘の受験が終わってから知りました…。
事前に知っていたら対策ができたので、もっと早くに知っておきたかったですね。
入学状況概要を見ながら、具体的に解説していきます!
英検の活用人数と割合【全学科】
画像URL:令和5年度 大阪府公立高等学校 入試状況概要
【英語資格】とは、「TOEFT iBT」「IELTS」「実用英語技能検定」の3種類。
英検は「実用英語技能検定」にあたります。
どの英語資格を活用したかは明記されていませんが、娘の友達で「TOEFT iBT」「IELTS」を取得したという話は聞いたことがないので、ほぼ英検の活用と考えらます。
画像URL:令和5年度 大阪府公立高等学校 入試状況概要
▼ 小さくて見にくいので拡大しました! ▼
表を見ると、③の80%保障(英検2級)が多いですね。
※大阪府の公立高校で英検の優遇制度を活用して点数が保障されるのは、英検2級以上です。
さらに学科別で英検の活用人数ベスト5まで見ると以下のようになりました。
- 文理学科
- 普通科
- 国際文化
- 総合科学
- グローバル
ですが、学科によって受験者数が異なります。
活用人数の多い少ないでは判断しにくいため『英検を活用している生徒の割合』をそれぞれ学科別に算出しました。
学科名 | 英検の活用人数 | 受験者数 | 活用している割合 |
---|---|---|---|
文理学科 | 2,851 | 4,904 | 58.1% |
普通科 | 727 | 23,709 | 3.1% |
国際文化 | 143 | 805 | 17.8% |
グローバル | 33 | 252 | 13.1% |
英語資格を活用している割合が多い学科順に整理すると、以下の通りです。
- 文理学科(58.1%)
- 国際文化(17.8%)
- グローバル(13.1%)
- 普通科(3.1%)
特に文理学科を志願している生徒が英検2級を活用する生徒の割合が多いですね。
英語入試の合格者の平均点(過去5年分)
過去5年分の英語入試の平均点をまとめました。
英検の優遇を受けられると「どのくらい有利なのか」おわかりいただけるかと思います!
ちなみに英検2級を持っていると学力検査の80%が保障されるので90点満点で72点もらえます。
2022年度 (令和4年度) | 2021年度 (令和3年度) | 2020年度 (令和2年度) | 2019年度 (令和元年度) | 2018年度 (平成30年度) | |
---|---|---|---|---|---|
C問題 | 62.1点 | 48.8点 | 47.4点 | 46.5点 | 50.9点 |
B問題 | 49.7点 | 43.9点 | 48.1点 | 41.7点 | 46.4点 |
A問題 | 37.7点 | 39.1点 | 39.9点 | 37.1点 | 42.5点 |
参考資料:大阪府公立高等学校入学者選抜学力検査(一般入学者選抜全日制の過程)における府立高等学校合格者の学力実態調査
次の章では大阪府の難関トップ10校である文理学科に絞って見てみましょう。
英検の活用人数と割合【文理学科】
参考URL:令和5年度 大阪府公立高等学校 入試状況概要大阪府公立高等学校 入試状況概要
▼ 小さくて見にくいので、表にまとめたのがこちら! ▼
高校名 | 英検2級以上の活用人数 | 受験者数 | 活用している割合 |
---|---|---|---|
北野高校 | 431 | 452 | 95.4% |
茨木高校 | 401 | 481 | 83.4% |
天王寺高校 | 356 | 420 | 84.8% |
三国丘高校 | 387 | 510 | 75.9% |
豊中高校 | 346 | 562 | 61.6% |
大手前高校 | 310 | 488 | 63.5% |
四條畷高校 | 234 | 524 | 44.7% |
高津高校 | 233 | 517 | 45.1% |
生野高校 | 157 | 531 | 29.6% |
岸和田高校 | 84 | 419 | 20.0% |
合計 | 2,939 | 4,904 | 59.9% |
こうしてみると、同じ文理学科であっても高校によって様々ですね。
割合が多い高校の順に並べ替えると次のようになりました。
- 北野高校(95.4%)
- 天王寺高校(84.8%)
- 茨木高校(83.4%)
- 三国ヶ丘高校(75.9%)
- 大手前高校(63.5%)
- 豊中高校(61.6%)
- 高津高校(45.1%)
- 四條畷高校(44.7%)
- 生野高校(29.6%)
- 岸和田高校(20.0%)
北野高校にいたっては、英検を活用している生徒は9割以上!ほとんどの生徒が英検を活用していることがわかります。
北野高校を受験する生徒は、英検2級以上を取得していて当たり前な感じですね。
英検2級以上を取得していない場合は、当日の英語試験や他の教科で確実に点数を取らないといけません……。
受験当日、ミスができないと思うとめちゃくちゃプレッシャー…
その点、英検2級を取得していると入試当日に試験ができなくても80%の点数が保障されています。
変な話、名前を書くだけでも72点(90点満点)は持ち点としてあるんですよね。
そう考えると、英検の優遇制度を使えるとかなりの安心材料になります。
ちなみに、文理学科の英語問題は難易度が1番高いC問題。
長文の注釈以外はすべて英語で書かれています。(問題文も!)
高得点を取るのは至難の業です。
ちなみに令和5年3月に受験した合格者平均点(英語C問題)は60.6点。英検2級が保障してくれる72点を下回っています。
初めて過去問にチャレンジした時、すべて英語で書かれていたのでビックリしました。
こんなに難しい問題を解かないといけないなんて…と絶望しましたよ!
C問題で高得点を取るのが難しい分、英検を取得していれば、ワンランク上の高校を受験することも可能になることも!?
お子様が志望している高校で 『英検を活用している生徒の割合』 が多い場合は、早めに英検を取得する対策をしておくと安心ですね。
ちなみに、英検2級の取得者は年々増加していますよ。
文理学科における英語資格を活用した受験者比率の推移(過去5年分)
高校名 | 2022年度 (令和4年度) | 2021年度 (令和3年度) | 2020年度 (令和2年度) | 2019年度 (令和元年度) | 2018年度 (平成30年度) |
---|---|---|---|---|---|
北野 | 94% | 79% | 63% | 40% | 24% |
天王寺 | 80% | 61% | 40% | 20% | 14% |
茨木 | 79% | 58% | 38% | 23% | 15% |
三国丘 | 65% | 41% | 20% | 11% | 8% |
豊中 | 60% | 33% | 18% | 11% | 6% |
大手前 | 57% | 40% | 33% | 13% | 12% |
高津 | 40% | 18% | 14% | 5% | 4% |
四條畷 | 38% | 23% | 15% | 8% | 5% |
生野 | 23% | 12% | 7% | 4% | 2% |
岸和田 | 15% | 12% | 5% | 4% | 2% |
全体の平均 | 55% | 37% | 25% | 13% | 9% |
この5年の間で、急激に英語資格を活用する人数が増えたのがわかりますね!
文理学科を目指すのであれば、英検2級の取得は必須条件になってきています。
早めに対策しておくと安心ですよ!
高校受験で英検を活用した割合のまとめ
『英検を活用している生徒の人数と割合』を学科別、高校別(文理学科)で見てきました。
わかりやすく表にまとめると以下のようになります。
学科名 | 活用している割合 |
---|---|
文理学科 | 58.1% |
国際文化 | 17.8% |
グローバル | 13.1% |
普通科 | 3.1% |
高校名 | 活用している割合 |
---|---|
北野高校 | 95.1% |
天王寺高校 | 84.8% |
茨木高校 | 83.4% |
三国丘高校 | 75.9% |
大手前高校 | 63.5% |
豊中高校 | 61.6% |
高津高校 | 45.1% |
四條畷高校 | 44.7% |
生野高校 | 29.6% |
岸和田高校 | 20.0% |
高校受験で英検の優遇制度を活用するかどうかを考える際は、ぜひ参考にしてくださいね。